ダル メジャー6年目で初の開幕投手!“慣例”崩し白羽の矢

[ 2017年3月26日 05:30 ]

練習試合の登板を終え、ルクロイ捕手とタッチを交わすレンジャーズのダルビッシュ
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 レンジャーズのダルビッシュ有投手(30)が、4月3日(日本時間4日)に本拠地アーリントンで行われるインディアンスとの開幕戦に先発することが決まった。25日(同26日未明)、ジェフ・バニスター監督が発表。メジャー6年目で初の大役となる。

 大リーグの開幕投手は前年にチーム内で最も好成績を挙げた選手に任せるケースが大半。そのため、キャンプイン当初はいずれもチームの先発でトップの15勝(5敗)、防御率3・32を記録した左腕ハメルズが最有力とみられていた。しかし、右肘手術からの完全復活を期す今季に向け、新たな試みに取り組みつつ、順調に調整してきた右腕に白羽の矢が立った。

 ドジャース傘下3Aとの変則ルールで行われた24日(同25日)の練習試合では90球、実質6回を投げて4安打3失点(自責1)。「もう(公式戦で)いける感じ」と力強く話した。この試合ではツーシームの新たな引き出しを完成させた。プレートの一塁寄りを踏んで序盤に多投。「カウントを悪くしてもツーシーム系で打たせられたので良かった」。米データサイト「ブルックス・ベースボール」によれば、昨季よりもリリースポイントが約30センチ、一塁側に移動。その分、右打者の内角ツーシームの角度が増し、芯を外して凡打の山を築いた。

 今キャンプでは他にもフォームチェックに高画質で複数の角度からビデオ撮影を行い、ストレッチに初動負荷理論のマシンを導入するなど、進化へ試行錯誤を続ける。ブラッド・ホルマン・ブルペンコーチは「今年、最高のダルビッシュを見ることになるだろう」とキャリアハイを予言。そのシーズンをスタートさせる上で、昨季リーグ優勝を果たしたイ軍との開幕戦は最高の舞台だ。

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