広島・黒田 日米通算200勝達成 野茂以来史上2人目の金字塔

[ 2016年7月23日 20:59 ]

阪神戦に先発した広島・黒田

セ・リーグ 広島7―0阪神

(7月23日 マツダ)
 広島の黒田博樹投手(41)が23日、マツダスタジアムで行われた阪神戦に先発、7回115球を投げて5安打無失点9奪三振で今季7勝目をマーク、日米通算200勝(日本121勝、米国79勝)に到達した。日米通算での200勝は近鉄やドジャースなどで活躍した野茂英雄以来2人目。日本プロ野球での200勝は過去に24人が達成している。

 黒田は6月29日のヤクルト戦(マツダ)で今季6勝を挙げ、大記録に王手をかけたが、今月6日の中日戦(金沢)、13日の巨人戦(マツダ)と連敗。足踏みが続いていたが“三度目の正直”で大台に到達した。

 黒田は初回、先頭打者の緒方に中前打を許し、2死後に福留に四球を与えて一、二塁のピンチを招いたものの、ゴメスのバットをへし折って遊ゴロに仕留め無失点。2回も先頭の鳥谷に右前打を許したが、後続をピシャリ。3回は3者凡退に抑え、4回は先頭の福留に右前打を許したが、後続をきっちり抑えた。6回には2死から福留に四球を与え、ゴメスに右前打を許すなどピンチもあったが、結局7回まで阪神打線に三塁を踏ませなかった。

 この日は打線も偉業を力強く援護した。初回1死一、三塁から4番・ルナの左越え3号3ランで先制。3回には先頭の菊池が中前打で出塁すると続く丸の適時三塁打、ルナの四球を挟み、新井、鈴木の連続タイムリー、さらに2死後には石原にも中前適時打が出てこの回計4点と序盤で7点のリード。黒田の後、8回を今村が3者凡退、9回は一岡が締めて楽々と逃げ切った。

 阪神は先発左腕の岩崎が2回0/3を6安打3四球で7失点と誤算。打線も黒田の前に沈黙し、後半戦5連敗。広島に屈辱の9連敗となった。

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