鳥谷 211打席ぶりタイムリーも…金本監督守備で苦言「なぜ、あれを…」

[ 2016年7月23日 05:30 ]

<広・神>5回1死一塁、一塁走者・ルナはこの日2つ目の盗塁。右は鳥谷

セ・リーグ 阪神2―4広島

(7月22日 マツダ)
 久々の快音を素直には喜べなかった。6番に打順を下げた阪神・鳥谷が3点劣勢の4回1死二塁から反撃の右翼線二塁打を放った。実に47試合、211打席ぶりに出た適時打でもチームの勝利にはつながらなかった。

 7回先頭の第3打席では四球を選び、その後、高山の左前適時打で生還。9回先頭の第4打席でも広島の守護神・中崎を強襲する内野安打で最後のチャンスをつくった。

 「(最後の打席は)追い込まれていたので、何とかバットに当てようとした」

 4打席に立ち、3打数2安打1打点、3出塁。ただ、唯一の凡退は0―0で迎えた2回無死一塁での痛恨の二ゴロ併殺打だった。打順2番だった20日の巨人戦でも同じ無死一塁で凡退。再び序盤の好機を広げられなかった。

 守備でも記録上は失策として残らなくてもミスが出た。2回1死一塁では鈴木、5回1死一塁ではルナに許した2度の二盗。いずれも梅野からの送球を捕れずに窮地が拡大。失点に結び付いただけに金本監督からも苦言が漏れた。

 「(4許盗塁のうち)2つアウトや。なぜ、あれをスルーするのか。気の緩みなのか、目とかの影響があるのか分からないけど…。そこからの2点は痛い。両方ともアウトのタイミングだっただけにね」

 報道陣から「多少、走者が目に入ったのか?」と問われた本人は「多少というか…。はい」とだけ答えた。待望の適時打は出ても攻守両面で本来の姿にはまだ遠い。西岡が無念の離脱となった今、キャプテンの完全復調への期待は大きくなるばかりだ。 (山添 晴治)

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