巨人 野球賭博問題 「黒い霧」以来の処分…信頼回復簡単でない

[ 2015年11月10日 07:53 ]

契約解除の方針となった(左から)巨人・福田聡志、笠原将生、松本竜也の3投手

 【記者の目】巨人は野球賭博問題が明るみとなった10月5日、「コミッショナーによる調査、処分など今後の状況を勘案しながら、当球団としての処分も行う」と説明していた。球団の調査同様、NPBの調査委員会の調査でも、永久失格処分となる敗退行為、いわゆる八百長が疑われる行為は確認されなかった。だが、永久追放の次に重い事実上の解雇処分を3人に下し、早期にけじめをつけた。

 野球賭博による選手の契約解除は、1969年に西鉄(現西武)の投手の八百長に端を発した「黒い霧」以来だけに、イメージと信頼を回復する道のりは簡単ではないだろう。
ジャイアンツ球場のロッカールームでも賭けトランプなどが行われていたことが報告されており、賭け事は日常の一部となっていた。賭け麻雀や高校野球の「くじ」を行った人数や行われていた時期を球団は現時点で明確に把握できておらず、ここにも不安が残る。

 球団納会などの自粛や秋季キャンプでの粛正に加え、今回の球団を挙げての再発防止策の内容は極めて適切なものだと考える。練り上げた対策を時間をかけて徹底することが求められる。 (巨人担当キャップ・大林 幹雄)

続きを表示

2015年11月10日のニュース