楽天ドラ1オコエ、来春キャンプ1軍スタート!梨田監督早くも明言

[ 2015年11月10日 06:01 ]

楽天ドラフト1位の関東第一・オコエ

 楽天の梨田昌孝監督(62)が9日、ドラフト1位のオコエ瑠偉外野手(18=関東第一)と同2位の吉持亮汰内野手(22=大商大)の来春キャンプ1軍スタートを早くも明言。「オコエフィーバー」で選手に刺激を与えることも狙いの一つだ。

 秋季キャンプが行われている岡山県倉敷市内の倉敷マスカットスタジアム。梨田監督は来春の沖縄・久米島キャンプについて「オコエと吉持は1軍のレベルにある。1軍なら中堅やベテランの刺激にもなると思う」と1軍スタートを明言した。

 ナイジェリア人の父を持つオコエは身体能力が抜群で、今夏の甲子園でも投打に活躍してチームのベスト4に大きく貢献。高校通算36本の打撃はもちろん、ダイナミックな守備と走塁は梨田監督も「チームの中に入っても上位」とほれ込むほどだ。吉持も即戦力の内野手。身体能力を生かした守備と走塁を武器としており、指揮官も「2人とも1軍で打撃を磨いてほしい」と大きく期待する。

 異例の早さで注目新人のキャンプ1軍スタートが内定。もちろん即戦力の期待を寄せているからだが、もう一つの狙いがある。チームはエースの田中が昨季にヤンキースに移籍し、全国区の選手が少ない。来春キャンプでも高橋監督の巨人、金本監督の阪神ら新監督となった球団が注目を集めることが予想される中、オコエも12球団の新人でトップの「注目株」。多くの報道陣やファンの存在がナインの刺激になるのは確実だ。指揮官も「オコエが1軍なら(メディアの記者が)各社2、3人は久米島に来てくれる」と青写真を描く。

 2年連続最下位からの巻き返しを狙う来季。まずは1軍に「オコエフィーバー」を巻き起こし全国から注目を集める。(山田 忠範)

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