巨人「紀律委員会」を設置 野球賭博再発防止へ3点を柱に

[ 2015年11月10日 05:34 ]

契約解除の方針となった(左から)巨人・福田聡志、笠原将生、松本竜也の3投手

 【巨人の再発防止策】

 巨人は野球賭博問題の再発防止へ、(1)組織体制の強化(2)選手指導の改善(3)禁止行為の制定、の3点を柱とした対策を打ち出した。

 森田清司法務部長は、(3)の禁止行為に抵触した選手に「何らかのペナルティーを科すこともあると思う」と、厳しく臨むことを明かした。

 (1)は9日付で「紀律委員会」を設置。久保博球団社長を筆頭に堤辰佳GM、各部署の部長、ジャイアンツ球場長や寮長、1、2軍マネジャー、弁護士、新たに雇用する警察OBらで構成される。紀律委の下には、社長直属の事務局を常設する。

 (2)は教育・カウンセリングの強化。これまで入団契約時、入寮時に行っていた暴排講習をキャンプ時や契約更改時にも実施する。寮生ら若手選手にはさらに講習の頻度を高めてカウンセリングも日常的に行い、生活態度の乱れや不適切な交友関係などを早期把握する。

 (3)は賭博行為の全面禁止。野球協約、統一契約書の規定順守をあらためて選手に求める。刑法に抵触するような賭け事を全面禁止とするだけでなく、予想を伴わない「くじ」の類いでも、野球に関する選手間の金銭のやりとりは一切認めない。球団は「野球ファンの皆さまの信頼を取り戻せるよう、チームとフロントが一丸となって再発防止に取り組んでいきます」とコメントした。

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2015年11月10日のニュース