谷繁監督も「多少驚いていた感じ」…中日・高橋聡 慰留なしでFA宣言

[ 2015年11月10日 05:30 ]

球団事務所でFA権行使の手続きをした中日・高橋聡
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 まさかの流出危機だ。中日の高橋聡文投手(32)が9日、昨季取得していた国内FA権の行使を表明し、名古屋市内の球団事務所で申請手続きを執った。

 10日の申請期限を前にした「駆け込み宣言」は球団にとって計算外。実績十分の貴重な中継ぎ左腕には、阪神などが獲得に乗り出すことが確実となった。

 「ギリギリまで迷ったけど、他球団の話を聞く機会がなかったし、権利があったので使うことにしました。みんなビックリしていましたね」

 シーズン終了後に球団から慰留された昨秋と違い、今秋は何の連絡もなかった。「去年は早い段階で残ってくれと言われたから、考えるより先に決まった。今年は考える時間があったんで。ノーマークだったんじゃないですか」と苦笑いした。西山球団代表、谷繁監督には8日に報告。両者の反応を「多少驚いていた感じ」と振り返った。

 今季国内FA権を取得した藤井は7日に権利を行使せず残留を表明。ひと安心もつかの間、10年には63試合登板で優勝に大貢献した左腕が流出すれば痛恨の事態だ。球団側は10日にも会談の場を設け、全力で慰留する方向となった。 (山添 晴治)

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