工藤監督 油断なし ブルペンより傾斜緩いマウンドで試運転指示

[ 2015年10月27日 05:30 ]

記者の質問に笑顔を見せる工藤監督

 2連勝で神宮へと飛び立つ福岡空港。ソフトバンク・工藤監督は日本一連覇の称号を手土産に帰ってくると宣言した。

 「(試合で福岡には)帰らないよ。全部、勝ちたい。一つも負けたいと思うわけないでしょ」

 CSファイナルS以降、ポストシーズン無傷の5連勝。第3戦以降も緩みは見せない。阪神と戦った昨年のシリーズは初戦を落とした後、4連勝で日本一。今年、このままスイープすれば8連勝のシリーズ最多タイ記録となる。過去には西武、巨人、ロッテの3球団がマーク。工藤監督は現役時代、西武で戦った91年第1戦で完投し、8連勝目を達成した。当時に並ぶ快挙が見えている。

 ナイター照明に照らされた神宮球場での全体練習。投手陣には「ブルペンの方が傾斜が強い。(ブルペンで)投げた後、降りて(本番のマウンドでも)投げておいたほうがいい」と指示した。傾斜が緩くなれば球が高めに浮く。細部にまで確認作業をさせる姿勢には、2勝の余裕は見えない。黄金期の西武を筆頭に現役時代は日本シリーズに14度出場し、11度の日本一。豊富な経験が「楽勝だと考えてたら簡単に負けるよ」と言わせた。 (福浦 健太郎)

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2015年10月27日のニュース