巨人、1軍ヘッドに村田コーチ 新設3軍監督に川相ヘッド濃厚

[ 2015年10月27日 05:50 ]

ノックする川相ヘッドコーチ

 高橋新監督が誕生した巨人は、新体制の組閣を慎重かつ、迅速に進める。球団関係者は「できるだけ早く(組閣を)やりたい。秋季キャンプまでには発表する」とした。

 指揮官の参謀役である1軍のヘッドコーチには、村田真一現総合コーチが配置転換される可能性が高い。原辰徳前監督時代も監督の意向をくみながら、熱心に若手の指導に当たっていた。

 2軍監督は斎藤雅樹現投手コーチが務める見込み。今季は3年ぶりの日本一、リーグ4連覇こそ逃したが、チーム防御率2.78はリーグトップ。不振の内海や負傷で後半戦は杉内が不在の中、若手や外国人投手を起用して強固な投手陣を確立した実績を買われたもようだ。高橋新監督と現役時代から信頼関係の厚かったOBの二岡智宏氏は2軍コーチが濃厚だ。

 さらに来季は3軍を新設し、3軍監督には川相昌弘現ヘッドコーチの配置転換案がある。監督就任会見に同席した白石オーナーも「リーグ最下位の貧打の打線を強化しなければならない。主軸を育てていく。そのためにも若い選手を鍛え、指導していくことが求められると思います。来季からは1、2軍の下に3軍をつくって、長期的に若い戦力の底上げを図っていきたい」と課題に掲げていた。若手への指導に定評のある川相コーチならば適任。球団も3軍制を踏まえ、22日のドラフトでは育成ドラフトで8人を指名した。川相3軍監督の下で、育成選手からはい上がった山口や松本哲のように若手を鍛え上げていくことになりそうだ。

 ▼巨人・白石興二郎オーナー 貧打の打線を強化しないといけない。打ち勝つチームを課題として取り組んでもらいたい。下降曲線にあるチーム、逆風が吹いているチームを、上昇気流に乗せる指揮官が高橋君。

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2015年10月27日のニュース