ゴメス痛恨…落球後に長野に被弾「ミスした。それだけです」

＜神・巨＞９回、長野の邪飛をゴメスがまさかの落球

セ・リーグ 阪神０－２巨人

（7月20日 甲子園）
　阪神のゴメスが痛恨のエラーを犯してしまった。０―１の９回の守備で、１死走者なしから長野が高々と打ち上げた邪飛をまさかの落球。“命拾い”となった長野にバックスクリーンに運ばれ、試合を決定づけてしまう２点目を献上してしまった。

　「ミスした。それだけです」…。やや消沈した様子で口数少なくグラウンドを後にした。和田監督も「ちょっと、甲子園のフライは風があるから難しいけど、本拠地でやってはいけないプレー」と困惑顔だ。

　ただ、バットは好調だ。６回２死一塁から左前打。得点につながらなかったものの好機を演出した。連続試合安打を自己最長となる１１に更新。２回の中飛も、立岡の好守に阻まれたもので当たりは悪くはなかった。８回２死一塁でもフルカウントからボールを見極め四球を選ぶなど、打席では余裕すら感じられる。

　試合前、６日に誕生した次女・アイミーちゃんの誕生祝いを、球宴休み期間中にマートンからもらったことを告白していた。「おもちゃとベビー服をもらったんだ。とてもうれしいよ」。多くの時間を共有するＭ砲とこの日も仲良く１安打ずつで競演するなど、打撃に関しては好調をキープしている。

　きょう２１日の先発・杉内に対しては昨季１６打数２安打ながら、そのうちの１安打は本塁打だ。失策は減らすべきだが、不動の４番打者ならそれを補ってあまりあるほど打って返せばいい。この日の汚名を返上する、勝利へ導くアーチに期待したい。（柳澤　元紀）