虎 球団初開幕2戦連続サヨナラ 関本「痛いよ!」押し出し死球

[ 2015年3月29日 05:30 ]

<神・中>延長10回無死満塁、サヨナラ死球の関本(中央)はナインから歓喜のシャワーを浴びる

セ・リーグ 阪神1-0中日

(3月28日 京セラD)
 これを「神懸かり」と言わずして、何と言おう。阪神が球団史上初となる開幕戦から2試合連続サヨナラ勝利。セ・リーグでは唯一の開幕2連勝を飾った。

 「体張ったわ。必死のパッチです。痛いよ!でも、(押し出し死球は)持ち味です。勝ったことで勢いに乗る材料にはなると思う」

 最後に勝利をもぎ取ったのは「代打の神様」関本だった。0―0の延長10回。マートンが内野安打で出塁し、四球と犠打野選で無死満塁となり関本が打席へ。2球で追い込まれながら、粘りに粘ったフルカウントからの8球目。祖父江が投じた146キロの直球が左前腕部に当たった。3年前の12年5月27日の西武戦(甲子園)でも、2―2の9回1死満塁から代打でサヨナラ死球を経験した関本は“十八番”と言わんばかりに一塁へ走り出した。

 和田監督は「顔で取った死球。追い込まれても粘りながら見極めた」とベテランの技術を称えた上で、「きのうのサヨナラがあって、きょうにつながった」と前夜からの流れを勝因に挙げた。

 ただ、決して満足できる勝利ではない。初回には1死満塁の好機を逃して主導権を奪えなかった。8回無失点と粘った岩田ら投手陣に負担が大きくかかる試合となり、関本も「何とか勝つということで許してもらえたら」と話した。和田監督も「初回に1点でも2点でも取れていたら、楽な展開になった。(こんな試合をやっていたら)体がもたんぞ…」と苦笑い。ただ、勝利で疲労も吹き飛ぶ。かぶとの緒を締め、開幕3連勝を狙う。

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