敦賀気比、サヨナラで4強入り!準決勝は昨夏の再戦、大阪桐蔭と

[ 2015年3月29日 14:19 ]

<敦賀気比・静岡>サヨナラとなる左適時打を放った林中(右)がナインに迎えられる

第87回選抜高校野球大会準々決勝 敦賀気比4―3静岡

(3月29日 甲子園)
 降雨による27分間の中断があった準々決勝第2試合は、今大会初のサヨナラゲームで敦賀気比(福井)が静岡(静岡)を下し、昨夏から2季連続のベスト4入りを決めた。

 3点リードを追いつかれ、3―3で迎えた9回、2つの四球を得て築いた2死一、二塁で打席に入った3番・林中勇輝(2年)が左翼手の頭を越えるサヨナラ打。笑顔でお立ち台に上がったヒーローは、「体が自然に反応することができた。打った瞬間いい感触があったので、サヨナラ安打になったと思いました」と声を弾ませた。

 初回にエースで4番の大黒柱・平沼翔太(3年)の右越え2ランで先制。2回には4安打を集めて1点を加え、一時は3点のリードを奪った。だが、降りしきる雨とぬかるんだグラウンドで、集中力を保つのが難しい状況の中、互いに失策が失点につながる展開。3―3となった5回終了時には、約27分間の中断にも見舞われた。

 だが、プロ注目の平沼は冷静だった。長い中断明けの6回を3者凡退で仕留めると、7回には1死三塁でスクイズを外してピンチを脱出。相手の静岡は、今大会出場校中トップの打率4割1分9厘を誇る強力打線だが、「自分の投球をすることができました」と振り返り、2季連続の4強入りにも「まだまだです」と前を見据えた。

 準決勝は、昨夏の甲子園準決勝で激しい打ち合いの末、9―15で敗れた大阪桐蔭(大阪)と対戦する。相手は史上5校目の夏春連覇がかかる強豪だが、再び準決勝で顔を合わせる1戦に「ものすごく素晴らしいチームなので、うちはぶつかっていく」と東哲平監督(34)。雨中の1戦をサヨナラ勝ちで制した勢いも得て「しっかり準備して戦いたい」と“リベンジ”に語気を強めた。

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