モーション盗まれていた?巨人ポレダ 逆効果だったけん制球

[ 2015年3月29日 07:30 ]

<巨・D>ポレダのけん制

セ・リーグ 巨人2-10DeNA

(3月28日 東京D)
 けん制球は本来、走者を塁にとどめておく手段。しかし、巨人の先発左腕・ポレダのものは違った。初回、先頭で四球を選び二盗を決めたDeNA・石川は「2球、けん制を見て感覚をつかめたのは大きかった」と話した。

 この日、ポレダの投球時、DeNAの全選手には状況にかかわらず盗塁が許される「グリーンライト(青信号)」が出ていた。けん制は、相手に最終確認の材料を与えただけだった。

 初回に2盗塁を許し、3失点につながった新外国人投手は、オープン戦最終登板の21日の日本ハム戦(東京ドーム)でも、けん制の直後に2盗塁された。斎藤投手コーチは「何か(クセが)あるんでしょう。対策をしないといけない」と語ったが、クイックは以前から不安視されていた。投手が投げてから捕手が捕球するまで1秒を切れば速いとされる中で1・3秒程度。これでは昨季、盗塁阻止率・417を記録した捕手・小林も太刀打ちできない。

 来日初登板で露呈した弱点。ポレダは「(日米で)走塁の意識が多少違う。走者を進めない策をもっと練らないと」と反省したが、制球難も抱えるだけに、四球→盗塁という「負の連鎖」は致命傷になりかねない。

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