マー君 米国で開幕投手の雪辱だ 12年楽天時代は6回5失点

[ 2015年3月29日 05:30 ]

ヤンキースの田中(AP)

 4月6日(日本時間7日午前2時5分開始)のブルージェイズ戦で開幕投手を務めることが27日(同28日)に決定したヤンキース・田中将大投手(26)が、3年前の苦い思いを胸にマウンドに立つ。

 開幕投手は楽天時代に1度だけある。12年のロッテ戦。6回を7安打5失点(自責点2)で敗戦投手になった。当時は球団創設以来初の本拠地での開幕戦で「独特なものは感じた。みんな硬くなっていたし、僕もそうだった」と明かした。さらには「10日くらい前に脇腹を痛めていたから、本当に(いい)調整ができたという年ではなかった。ただ打たれてノックアウトされた」と苦笑いしながら思い出す。悔しい過去を払拭(ふっしょく)する舞台が訪れた。

 開幕前最後の登板となる31日(同4月1日)のツインズ戦から中5日で臨む。次戦は75球を予定しているが、ジョー・ジラルディ監督は開幕戦も球数を制限する方針で、90球がメドとなる。田中は力を込める。「チームに勝ちを持ってこられるように。それから、開幕投手については喜びたい。“あ、良かったな”って。勝ってから思いたい」。10日後に迫ったその日へ、誓いを新たにした。

 ▽12年3月30日・楽天―ロッテ戦(Kスタ宮城) 楽天創設8年目で初の仙台開催となった開幕戦。田中はプロ6年目で初の開幕投手を務めた。前年6試合5勝0敗、防御率0.35に抑えたロッテ相手だったが初回、5回にそれぞれ1失点。6回には自身の2度の失策も絡んで3失点し、6回7安打5失点(自責2)で降板。チームも3―5で敗れ、負け投手となった。

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