星野監督、今季続投したワケ…「勇退」選択肢もコーチ陣守るため

[ 2014年9月19日 08:45 ]

試合前、時折、笑顔を見せながら退任会見にのぞんだ星野監督

星野監督辞任

 昨オフに今季から新たに3年契約を結んだ中、1年目の今季限りでの辞任。ただ、星野監督は球団に対して「1年が終わったら、お互いに契約を見直せる形にしよう。“こいつじゃ駄目だ”と思ったら首を切っていいから」と申し出ていた。つまり、15年シーズン以降の契約延長のオプションは双方が握る異例の契約形態だった。

 昨年の日本シリーズで持病の腰痛が悪化。座薬や痛み止めを服用して戦って頂点を極めたが、11月の台湾でのアジアシリーズ(台湾)、12月のハワイ優勝旅行もあって満足に治療ができず、周囲には「1年間もコンディションが持たないかもしれん」と不安を吐露していた。

 実は昨オフに腰の状態も考慮して「勇退」する選択肢もあった。それでも球団と契約を更新したのは「俺を日本一の監督にしてくれた」と感謝しているコーチ陣を守るため。11年の監督就任から球団主導でコーチ陣の配置転換が行われることもあったため自身が退団することで同じことが繰り返されることを恐れた。続投することで、ほぼ全員のコーチが同ポストで残留した。

 今月上旬、星野監督は「俺はけじめをつける」と語っていた。この日の辞任会見までの数日間は各方面に最後の調整を行っていたとみられる。

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2014年9月19日のニュース