オリ連夜のM灯阻止!2・5差に迫り20日にも2位でM灯

[ 2014年9月19日 05:30 ]

<オ・ソ>オリックスナインは首位・ソフトバンクに連勝しハイタッチ

パ・リーグ オリックス3-2ソフトバンク

(9月18日 京セラD)
 パの灯はまだ消さない!オリックスは18日、首位・ソフトバンクに競り勝ち、直接対決で2勝1敗と勝ち越し。2日連続でマジック点灯を阻止した。森脇浩司監督(54)は、1失点の先発・松葉貴大投手(24)を4回58球で交代させる執念の6人継投で逃げ切った。2・5ゲーム差に再接近。ソフトバンクの結果次第では、20日にもオリックスにマジック11が点灯する。

 2―1の5回。森脇監督が動いた。先発の松葉を早々と降板させる。まだ1失点。だが、不安定な左腕に、わずか58球で見切りをつけた。

 「流れには目に見える流れと、見えない流れがある」。1点リードの4回1死三塁、絶好機を迎えながらも無得点。指揮官は分岐点のにおいを感じ取った。ここから12球団唯一のチーム防御率2点台を誇る救援陣を惜しみなく投入した。

 代わったマエストリが無失点でしのぐと、6回は岸田が2三振を奪って完璧に抑え、追い上げムードを断ち切った。7回からは守備も固め、「勝利の方程式」に入った。馬原、佐藤達とつなぎ、9回は平野佳が内川にソロを浴びて1点差に迫られたものの6日以来の36セーブ目で締めた。

 5回から1イニングずつ投手をスイッチしての6人継投。高山投手コーチは「試合前からシミュレーションしていた。きょうの試合の重要性を考えた」と説明し、森脇監督も「選手とコーチが連携を取り、しっかりと準備をしてくれた」と称賛した。意表を突いた継投は、強さを前面に出した采配でもあった。

 3・5ゲーム差で迎えた直接対決。初戦を西で落とし、負けでも、引き分けでもソフトバンクに優勝マジックが点灯する土壇場に追い込まれたが、前夜はエース金子が踏ん張り、この日は今季の快進撃を支えている救援陣が総力を結集した。

 首位とは2・5ゲーム差に戻したが、依然厳しい状況には違いない。それでも直接対決はまだ1試合残している。ソフトバンク次第ではあるが、20日にも優勝マジックが点灯する可能性もある。「崖っ縁は分かっている。でも終わるまでは、終わりじゃないよ」と笑みを浮かべた森脇監督。ミラクルへの扉を少しだけこじ開けた。

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2014年9月19日のニュース