M灯目前でソフトBミス連発「エラーもあればけん制死もあれば」

[ 2014年9月19日 05:30 ]

<オ・ソ>秋山監督はオリックスにリードを許しベンチで冴えない表情を見せる

パ・リーグ ソフトバンク2-3オリックス

(9月18日 京セラD)
 M灯のプレッシャーなのか…。ソフトバンクは18日、勝つか引き分けで優勝へのマジックが点灯したオリックス戦に敗れた。2回2死一、二塁で柳田悠岐外野手(25)が中前打を後逸して2者の生還を許すなど、攻守でミスが重なって接戦を落とした。天王山2連敗で3カード連続の負け越しとなり、オリックスとのゲーム差は2・5。マジック点灯は、19日以降に持ち越された。

 天王山の緊迫感は冷静な判断をにぶらせた。2回2死一、二塁、伊藤が放った一打に中堅・柳田は突っ込んだ。「(二塁走者を)刺すつもりだった。想像以上に跳ねました」。ワンバウンドの捕球を試みた打球は高く跳ね、1メートル87の長身の上を越える。一塁走者の生還まで許してしまった。

 「四球からの失点もあれば、エラーもあれば、けん制死もあれば…。ミスが続けばいい流れにはならなかったよ」。試合後、秋山監督が指摘したようにミスのオンパレード。首位を走るチームにはふさわしくない凡ミスの連続だった。

 初回1死二塁の好機、内川の特大の打球は中堅・駿太が、フェンスに体をぶつけながら好捕した。「抜けると思った」と飛びだしていた中村は帰塁できず、併殺。2回2死一塁では松田が目をつむった一瞬の隙を突かれ、けん制死した。16日のこのカード初戦でも同じ理由でけん制死した選手会長は「集中していたけど、目が悪いので」と肩を落とす。ドライアイで試合中は目薬が欠かせない。その弱点が大一番で負の流れを加速させてしまった。

 「ここ(京セラドーム)は(人工芝が)弾むのは分かっている。1点は仕方ない。止めておけば何てことなかった。晃(中村)もなにも慌てることはなかった」と笘篠外野守備走塁コーチは苦言を呈していた。序盤に続いたミスは、僅差の試合となった天王山で大きく響いた。これでオリックスとのゲーム差はこれで2・5。マジック点灯に王手をかけてから2連敗で、3カード連続での負け越しとなった。

 それでも優位な状況は変わらず、19日の西武戦(西武ドーム)に勝つか引き分け、オリックスが敗れればマジック7が点灯する。過去5度のシーズンで2度のリーグ優勝に導いている秋山監督は「集中、集中。これからだよ、大事なのは」と残り9試合に向けて気を引き締めた。

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2014年9月19日のニュース