カメムシ食べたり灯油飲まされそうに…済美でいじめ発覚

[ 2014年8月10日 05:30 ]

 高校野球の強豪、済美高(愛媛県)の野球部で、1年生部員が2年生部員からカメムシを食べさせられたり、灯油を飲まされそうになったりしたと訴えていることが9日、同校への取材で分かった。同校はいじめの可能性もあるとみて調査を始めており、愛媛県高校野球連盟に報告した。野球部は9日から1週間の活動自粛を決めた。

 同校によると、今月初旬に外部から情報が寄せられ、7日に野球部に確認したところ、部員の保護者が今月初旬に監督に相談していたことが判明。翌8日の部員への聞き取りで、1年生が被害を訴えた。関係者によると、「1年生同士でけんかをさせられた」と訴えている部員も複数いるという。

 虫を食べさせるなど、事実とすれば悪質。特にカメムシは後ろ脚の付け根にある臭腺から、刺激を与えられることなどにより悪臭を放つ液体を分泌。その悪臭は、カメムシ自身にとっても有害。狭い容器の中にカメムシを入れ、悪臭を出させたあと、ふたを閉めておくと、死んでしまうこともあるほど強烈だという。

 済美高野球部は今夏、プロ注目の157キロ右腕の安楽智大投手を擁するも、県大会3回戦で敗退した。野球部はもともと女子高であった同校の共学化に伴い2002年創部した。甲子園大会には春夏通算6回出場。04年春には、現広島の福井優也投手や日本ハムの鵜久森淳志外野手らの活躍で、初出場初優勝を果たしている。今後の調査でいじめの事実が確認され、悪質と判断されれば、来春選抜大会の選考資料となる秋季大会に出場できない可能性も出てくる。

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2014年8月10日のニュース