何をやってもうまくいく星野監督「将大が投げとるのかと思った」

[ 2013年9月24日 06:00 ]

<日・楽>6回、ソロ本塁打を放った伊志嶺を笑顔で迎える星野監督

パ・リーグ 楽天5-0日本ハム

(9月23日 札幌D)
 やることなすこと、うまくいく。4連勝。楽天・星野監督の舌も滑らかだった。「びっくりしたなあ。(田中)将大が投げとるのかと思った。期待以上なんてもんじゃない」。指揮官は開幕22連勝中のエース・田中を引き合いに出し、6月に支配下選手登録され、プロ初先発で快投を見せた宮川を称えた。

 札幌から埼玉・所沢への移動ゲームも含めた7連戦中。その3戦目となるこの日。星野監督は正捕手の嶋、内野の要である二遊間の藤田、松井を休養のため欠場させた。大胆な、先を見据えた采配。数字的に余裕があるからこそともいえるが、若手に競争の機会を与えることにもなる。前日には「ボロ負けするかもしれないけど。でも、このチームに負けていい試合なんてない。どんなメンバーでも勝ちにいくんや」と話していた。3回には1番・岡島からの4連打などで一挙4点。中軸がきっちりと仕事をし、6回には6年目捕手・伊志嶺にプロ初アーチまで飛び出した。

 「きょうは(負けても)しゃあないなと思ったら…。想定外もいいところ」。監督通算16年目。数々の修羅場をくぐり抜けてきた歴戦の将は、試合後に宣言した。

 「長年やってるけど、しょんべんをチビりそうな状況はもうないと思う」。マジックは3。歓喜のゴールはもう目の前。「本当はホームでやりたいけどね。どうしたって(27日の)千葉までには(優勝が)あるよ」。88、99年の中日、03年の阪神時代に続く、3球団目のユニホームを着ての闘将の胴上げが間もなく見られる。

 ≪25日にも初V≫楽天が09年を上回り球団最多の78勝目。優勝マジックは3となり、早ければ25日にも初優勝が決まる。楽天が24日、25日と西武に連勝ならロッテは日本ハムに1敗以上、楽天が1勝1分けの場合はロッテの1敗1分けか2敗が条件。また、楽天が1勝1敗か2分けでも、ロッテが2連敗すれば優勝となる。なお、24日楽天が△でロッテ○、楽天が●でロッテが○か△の場合、最短Vは26日に延びる。

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2013年9月24日のニュース