イチロー「シバイヌみたいなピッチャー」 そのこころは?

[ 2013年9月24日 06:00 ]

<ヤンキース・ジャイアンツ>7回2死二、三塁、好機にイチローは空振り三振に倒れる

インターリーグ ヤンキース1―2ジャイアンツ

(9月22日 ニューヨーク)
 ヤンキース・イチローらしい惜別の言葉だった。ベンチから食い入るようにセレモニーを見守った背番号31は「誰が一番ヒットを打つのが難しいピッチャーかを毎年考えて上位5人を挙げるとしたら、毎年何人かは変わっていくけど、マリアノだけはそこに常にいた。シバイヌみたいなピッチャーですよ」と、世代を超えて人気を誇る犬種に例えた。

 今でこそチームメートだが、マリナーズに移籍した01年から昨年7月までは、大リーグ屈指のヒットマンとクローザーの関係だった。ポストシーズンを含む通算対戦成績は15打数6安打、打率・400、1本塁打。09年9月18日には、日米通じて初の逆転サヨナラ本塁打を放った。数字を見ればイチローに軍配が上がるが「最初に対戦(01年5月18日、投ゴロ)した時はショックだった。分かっていて全部やられるのは、バッターとして屈辱」。1つの球種カットボールだけでトップに君臨した右腕の凄さをあらためて語っていた。

 2年間一緒にプレーした黒田も「僕が投げて勝ちが消えても、彼なら仕方ないと思わせる。そういう投手がいなくなるのは寂しい」と話した。

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2013年9月24日のニュース