ヤクルト 小川監督が来季続投へ 近日中にも正式に続投要請

[ 2013年9月24日 06:00 ]

<神・ヤ>8回2死一塁、代打・田中浩のプレーで抗議する小川監督(中央)

 ヤクルト・小川淳司監督(56)の来季続投が23日、確実となった。1年契約で今季に臨んだ同監督だったが、ここまで52勝77敗3分けで最下位に低迷。23日の阪神戦(甲子園)に敗れ、クライマックスシリーズ(CS)への進出の可能性も完全消滅した。

 しかし、球団では今季は館山、由規ら、主力選手が開幕から戦線離脱していた背景も考慮。一昨年、昨年と2年連続でチームをCS進出に導いた手腕、さらに選手からの人望が厚い点を高く評価。近日中にも正式に続投要請する運びとなった。

 ヤクルトの来季監督については、衣笠剛球団社長が小川監督の続投とともに、内部昇格、外部招へいなど全てを選択肢とし、シーズン終了をめどに決めるとしてきた。ただ、同社長は「5位だから留任、6位だから退任という状況とは離れている」とも話し、小川監督が10年途中に監督代行に就任して以降の実績を総合的に判断する方針を示唆していた。

 小川監督はこの日、球団から来季続投を要請されたケースについて「その時になってみないと何とも言えない」と明言を避けたが、チーム再建に向けて受諾するのは確実とみられる。

 ◆小川 淳司(おがわ・じゅんじ)1957年(昭32)8月30日、千葉県生まれの56歳。習志野ではエースとして75年に春夏連続甲子園出場し、夏は全国制覇。中大で外野手に転向。河合楽器を経て81年ドラフト4位でヤクルト入団。92年に日本ハムに移籍し、同年で現役引退。通算成績は940試合で打率・236、66本塁打、195打点。引退後はヤクルトの2軍監督などを歴任し、08年に1軍ヘッドコーチへ昇格。10年5月から監督代行を務め、11年から監督に就任した。

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