投手大谷に大声援 6000人以上の列、150キロ台にどよめき

[ 2013年5月23日 20:27 ]

スタンドで手製のボードを手に声援を送るファン=23日、札幌ドーム

交流戦 日本ハム―ヤクルト

(5月23日 札幌D)
 「二刀流」は通用するのか。プロ野球日本ハムの大谷翔平投手が23日、札幌市の札幌ドームで1軍初登板。チームのユニホーム姿のファンらが数多く詰め掛け、色とりどりの手製のボードや横断幕を掲げ、声援を送った。

 「ピッチャー、大谷」。待ち望んだ1軍初マウンドを告げるアナウンスが響き渡ると、全選手の中で最も大きな拍手が湧き起こった。スコアボードに150キロ台の球速が表示されるたびにどよめきが起きた。

 五回を投げ、リードを許して降板。初勝利とはならなかったが、札幌市の会社役員福良敏弘さん(60)は「次への期待感を感じさせるマウンドだった。ダルビッシュ(有投手)を連想した」と高く評価。

 北海道江別市の主婦笹谷佐知子さん(42)は「高卒とは思えない。少しずつ長い回を投げられるようになって勝ちにつなげてほしい」と今後の飛躍を期待した。

 プロ入り後、初めて球場で大谷投手の試合を観戦した父徹さんは球団を通じて「今の力で精いっぱいやった。けがすることなく、周りの人を見ながら良いものを吸収し、さらに成長してもらいたい」とのコメントを出した。

 二刀流デビューを一目見ようとこの日、ドーム前には、開場前から6千人以上のファンが列をつくった。試合開始4時間前から並んだという札幌市の馬場正理さん(72)は「何回まで投げてくれるかも気になる」と待ち切れない様子だった。

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2013年5月23日のニュース