Honda 多幡で4強!主将一振りでタイブレーク制した

[ 2013年3月14日 06:00 ]

<JR東日本・Honda>延長10回1死満塁から走者一掃の三塁打を放ち、送球ミスの間に生還したHonda・多幡(左から3人目)

全国社会人野球 第68回東京スポニチ大会第3日Aブロック Honda7―4JR東日本

(3月13日 岩槻)
 13日、3会場で予選リーグ最終日8試合を行い、4強が出そろった。岩槻では、AブロックのHondaが延長10回1死満塁からのタイブレークで多幡雄一主将(30)が走者一掃の適時三塁打を放ち、JR東日本を下して準決勝に進出。BブロックはJFE東日本、CブロックはJX―ENEOS、Dブロックは新日鉄住金かずさマジックがそれぞれ勝ち上がった。14日は神宮球場で準決勝、決勝の3試合が行われる。

 打席に立った多幡は、冷静だった。今大会初のタイブレーク方式となった、延長10回1死満塁。左腕・片山の投じた2球目、外角直球を逆らわずに右翼線に運び、走者一掃の三塁打。さらに、本塁へ悪送球の間に、頭から滑り込んで生還した。

 「初球が真ん中だったので、相手も緊張しているんだなと思って、気が楽になりました」

 主将を務めた昨年12月のアジア選手権では、片山とともに日本代表の5連覇に貢献した。同じ30歳からの一打に「前の打席でやられていたので、やり返してやろうと思っていました」と胸を張った。昨シーズン中に左手有鉤(ゆうこう)骨を骨折しながら痛みに耐えてきた。大会後に手術を受け「今は痛みがないのが一番」と、社会人9年目の30歳は充実した表情で語った。

 福島、仲尾次のルーキーコンビが好投し、主将の一振りで決勝トーナメント進出。長谷川寿監督は「うまく試合をこなせている。いい状態で入っていける」と手応えを口にした。多幡は「ここまで来たら優勝したい」と初優勝に目を向けた。

 ▼JR東日本・堀井哲也監督(1勝2敗で予選リーグ敗退)チャンスで打てない課題が出た。夏までに打線を立て直したい。

 ◇予選リーグ突破条件 同一ブロックで2チームの勝敗が並んだ場合は当該対戦の勝者が上位。3チーム以上が並んだ場合は(1)得失点率(2)失点率(3)自責点率(4)チーム打率(5)コイントスの順で順位を決定。

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2013年3月14日のニュース