米国 初戦負けが“好影響” スター軍団に一体感、2次R快勝発進

[ 2013年3月14日 06:00 ]

<米国・プエルトリコ>8回1死満塁、米国代表のライトが走者一掃の右中間適時3点二塁打を放つ

WBC2次ラウンド2組 米国7―1プエルトリコ

(3月12日 マイアミ)
 WBC2次ラウンド2組は12日(日本時間13日)、米マイアミで開幕し、米国とドミニカ共和国の「2強」が順当に2回戦進出を決めた。米国は5番のデービット・ライト内野手(30)が5打点を叩き出し、プエルトリコに7―1で快勝。一方、ドミニカ共和国はイタリアに4点を先制されながらも5―4で逆転勝ちした。侍ジャパンの3連覇阻止へ、両チームともメジャーで活躍する強打者が調子を上げてきた。

 開場2年目のマーリンズ・パークは3万2872人の大観衆が集まった。「USA!USA!」の大合唱の中、ライトが打席に入る。4―1の8回1死満塁、左腕セデーニョの地面スレスレに落ちる外角低めの変化球を捉えた打球は右中間を破る二塁打。走者3人が小躍りしながら生還した。

 「いいヒットだった。でも最高だったのは観客の応援で、われわれの勝利を後押ししてくれた」。ヤンキースのジーターと並び、ニューヨークでは圧倒的な人気を誇るメッツの主砲は甘いマスクで興奮気味に振り返った。

 勝負強さは健在。ライトは3度の1死満塁機で全て打点を稼いだ。3回は三遊間を抜けそうな打球を好守に阻まれた(遊ゴロで打点)が、5回は右前にきれいにはじき返した。そして8回の走者一掃二塁打で5打点。1次ラウンドのイタリア戦でも決勝満塁弾を放っており、今大会10打点は全選手中トップだ。

 米国内のムードの高まりとともに、チームの状態も上がってきた。1次ラウンドでは初戦でメキシコにまさかの敗退。しかし、トーリ監督は「チームは戦うたびに自信をつけている」と目を細めたように、打線は絶好調だ。この日も4番マウアーが初回に先制の適時二塁打を放てば、3番ブラウンも2安打2得点。年俸総額約40億円のクリーンアップは4試合で47打数19安打、打率・404と打ちまくっている。

 ライトが「個人成績よりも、目指すのは米国の初優勝だけ」と言えば、マウアーも「最初に苦しんだ分、勝利への気持ちが強まった」とチームの雰囲気を説明した。前回09年大会は準決勝で日本に敗れた米国。一体感を増してきたスター軍団は脅威だ。

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2013年3月14日のニュース