ブランコ 場外弾に球団即決!警備員を場外配置へ

[ 2013年3月14日 06:00 ]

<D・中>3回1死一塁、左越え場外に2ランを放つDeNA・ブランコ

オープン戦 DeNA9―4中日

(3月13日 横浜)
 場外警戒警報発令!!新装された横浜スタジアムで13日、今季初のオープン戦が行われた。DeNAは中日から移籍のトニ・ブランコ内野手(32)が古巣相手に左翼場外弾を放てば、続くアレックス・ラミレス外野手(38)も左翼席中段に運ぶなど、4本塁打の猛攻で中日に大勝。球場側は場外本塁打による事故防止のため、左翼場外に警備員を配置することを即決した。

 あいさつ代わりのド派手な一発だった。2―2で迎えた3回1死一塁。本塁から右翼方向への強風も全く関係なかった。左翼へ高く上がった打球はあっという間に場外へ消えた。

 「スライダーかカーブが真ん中に入ってきた。最高の気分」

 初球の絶好球。開幕で当たる古巣ベンチのまき餌かと思いたくなるような甘い球だったが、きっちりと仕留めた。4年間プレーした中日との初対戦を控えた前日。自然と気持ちが高ぶり、全体練習後も室内練習場で約2時間の打ち込みを行った。「楽しみでもあったし、ドキドキしていた。こんな結果が出てうれしい」と白い歯を見せた。

 ブランコの一発に刺激され、ラミレスも続いた。1ストライクからの2球目、内角高めのツーシームを左翼席中段へ叩き込んだ。「今年のボールは去年より飛ぶような気がする」。そう思えるのは調整が順調だからに違いない。

 横浜スタジアムはスコアボードが全面ビジョンになり、ファウルゾーンにエキサイティングシートが新設された。そのお披露目の一戦で飛び出した連弾に球団もすぐに反応。アベック弾のネーミングと2人のパフォーマンスの募集を決定。詳細は14日、球団ホームページで発表する。さらに球場側も場外本塁打による不慮の事故を防ぐために、左翼場外に警備員2人を配置することを即決。これは日本で本塁打王に3度輝いたウッズが在籍した04年以来の措置だ。ブランコは「スイマセーン」と日本語で言ったあとスペイン語で「子供に当てないようにしないと…」とおどけた。

 開幕カードで対戦する古巣相手に特大の一発。警戒心は十分に植え付けた。

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