決勝Tキーマンに長野指名のワケ「あの守備は絶対に必要」

[ 2013年3月14日 06:00 ]

米国に到着した長野

 侍打線の7、9番が長野、松田、中田の右打者3人で争われることになりそうだ。首脳陣は16得点で7回コールド勝ちを飾った10日のオランダ戦(東京ドーム)の打線を基本線に考えているが、12日の1位決定戦・オランダ戦(同)で長野が2安打5打点と猛アピール。先発争いが混とんとしてきた。

 山本監督は長野を2試合ぶりに先発復帰させるにあたり「調子の悪い選手もいる。スタメンで使って、何とか状態を上げてもらいたいとの思いがある」と語った。当初は1番・中堅に予定していたキーマンの復調は、準決勝を前にして頼もしい限りだ。長野は「環境も変わりますし。今まで全然貢献できなかった。米国で貢献できれば」と祈るように話した。

 長野の一番の特長は守備力だ。2年連続ゴールデングラブ賞を受賞しており、鉄砲肩に加え、広い守備範囲を誇る。決勝トーナメントが行われるAT&Tパークは右中間が広く、最深部は128メートルもある。守備の乱れに生じ、07年のオールスターではイチロー(当時マリナーズ)が右中間へランニング本塁打を放ち、MVPに輝いたこともある球場だ。梨田野手総合コーチは「あの広い球場を考えると、長野の守備は絶対に必要」と話している。長野が、中田、松田との争いを制し、最後のピースに名乗りを上げる。

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2013年3月14日のニュース