マー君 ジャイアンツ戦登板へ 決勝先発へ最終テスト

[ 2013年3月14日 06:00 ]

米国に到着し宿舎に入る田中

練習試合 日本―ジャイアンツ

(3月14日 スコッツデール)
 第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3連覇を目指す侍ジャパンが12日(日本時間13日)、米国・アリゾナ州に上陸した。19日(同20日)の決勝に進出した場合、先発の大役を任されることが濃厚な田中将大投手(24)は、14日(同15日)のジャイアンツ戦で1~2イニングの調整登板を行うことが内定。強行日程の中で米国の乾燥した気候下でのWBC球への適応を確認し、昨季ワールドシリーズを制したジ軍相手に世界一への予行演習とする。

 14日(同15日)のジャイアンツとの練習試合には、19日(同20日)の決勝戦の先発が濃厚な田中を準備させる。

 12日のオランダ戦(東京ドーム)で5回から3番手として登板したばかり。降板してからジ軍戦までは、時間にしてわずか中56時間しかない。デーゲームやダブルヘッダーも交える大リーグでは、先発投手の登板間隔を「中何日」ではなく、丸4日にあたる「中96時間」に設定することが多い。時差という見えない壁を乗り越えての今回の状況下では、間違いなく強行軍といえる。

 「ドーム球場と違い、屋外になる。米国の乾燥した気候下では、日本以上にボールが滑りやすくなる。前回もそれに多くの投手が戸惑った」と与田投手コーチ。前回大会で米国でのマウンドを3試合経験している田中とはいえ、そこから4年の月日が流れている。大一番へ向け、屋外でのWBC球の滑り具合などを再確認する予定だ。

 17日(同18日)の準決勝先発を前田健と明言した山本監督は「(田中の決勝での先発を)十分考えている。前から先発に戻したいという考えはあった」と話す。田中の最終テストの結果が不十分なら杉内を抜てきする選択肢も残すが、本命はやはり田中だ。WBC初戦となった2日のブラジル戦で開幕投手に起用。同戦は2回1失点と期待を裏切ったが、その後、登板を重ねるごとに調子は上向き、2人の間に本当の信頼感が生まれてきた。

 昨季ワールドシリーズを制した世界一軍団のジ軍を相手に、WBC3連覇に向けた予行演習。周囲を納得させる投球で、田中は満を持して決勝のマウンドに上がる。

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2013年3月14日のニュース