戦う姿勢見えないマートン 勝つためにも若手起用を

[ 2012年7月8日 11:47 ]

<巨・神>2回2死二塁、見逃し三振に倒れ友寄球審(右)に激しく詰め寄る阪神・マートン

セ・リーグ 阪神5-7巨人

(7月7日 東京D)
 阪神・マートンはいったい誰と戦っているのか。2回の第2打席で見逃し三振に倒れた際の判定で退場寸前の不可解な抗議に出た末、以降は覇気を欠いたように2三振を含む3打席凡退。

 確かにストライクゾーンに対する戸惑いは他の選手も口にする。ただ、条件は同じだ。既に半分以上の試合を消化。ただ不満をぶちまけるだけでは寂しい。他でもないマートンが5月上旬に「自分でコントロールできないことをコントロールしようとは考えない」と誓っていたはずだ。

 5回の決勝犠飛では平野に軽く山なりの球を返した。深い右直で、とても三塁走者の村田を刺せるタイミングではない。それでも、と思う。大差の展開ではない。村田が転ぶかもしれない。たとえ1%の可能性でも自分から捨ててほしくない。金本のように右肩不安を持つわけではない。実際に直前の右飛では三塁へ直接返球していた。見たいのは戦う姿勢だ。

 金本が先発左翼に戻る時、代わって外れるのが新井良や大和らで本当にいいのか。若手育成への切り替えではない。目の前の一戦を勝つための人選を望む。

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2012年7月8日のニュース