ヤンキース・リベラ右膝前十字じん帯断裂…引退危機

[ 2012年5月5日 06:00 ]

打撃練習の打球を追い右膝をひねって倒れ、苦痛に顔をゆがめるヤンキースのリベラ

 ヤンキースのマリアノ・リベラ投手(42)が3日(日本時間4日)、敵地ロイヤルズ戦の練習中に右膝の前十字じん帯を断裂。シーズン前に今季限りの引退を示唆していた歴代最多の通算608セーブを誇る右腕が、このまま引退する可能性が出てきた。

 アクシデントは打撃練習中の球拾いで起きた。右中間フェンス際への大飛球を追っていたリベラはフェンス手前でジャンピングキャッチを試みたところ着地の際に芝と土の境目に足を取られて右膝をひねった。苦もんの表情を浮かべた右腕は自分の力では立ち上がれずカートで運び出された。病院でMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受けた結果、前十字じん帯の断裂が判明した。

 リベラは「こんなに悪いとは思わなかった。現時点では復帰できるか分からない。リハビリ次第」と目に涙を浮かべながら話した。今後は本拠地ニューヨークで再検査を受ける予定。ジョー・ジラルディ監督は「これでキャリアが終わるとは思わない」と話したが、リハビリが順調に進んでも復帰は早くて来季になる。リベラの決断に注目が集まる。

 ▽リベラとヤンキース 95年にメジャーデビューしたリベラは、97年から抑えに定着。98~00年と09年の4度、チームを世界一に導いた。かつてのチームメートには03~09年まで7年間一緒だった松井のほか、ジアンビ(現ロッキーズ)、捕手のホルヘ・ポサダ(1月に引退を表明)らがいる。

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2012年5月5日のニュース