今江けん制死の名誉挽回V三塁打 先輩・宮本の快挙励み

[ 2012年5月5日 06:00 ]

<西・ロ>決勝適時打の今江と完投勝利の成瀬(手前)が笑顔でタッチ

パ・リーグ ロッテ3-2西武

(5月4日 西武D)
 執念の名誉挽回だ。ロッテの今江が同点の8回2死一塁で左腕・ウィリアムスの直球を振り抜き、左中間突破の決勝三塁打。5回に三塁走者として捕手のけん制球に刺されるミスを犯していただけに、「気持ちを切り替えなきゃいけないと思った。どうにか取り返したかった」と塁上で左手を突き上げた。

 この日はPL学園の先輩・宮本が2000安打を達成。06年WBCのチームメートで右打ちの三塁手と共通点は多い。「大先輩でアドバイスを求めることもある。(三塁手の定位置をつかんだ)05年に“常に投手の足元を狙えば2割5分は打てる”という言葉をいただいた。今も心掛けてます」と感謝の念を口にする。

 開幕から打撃不振が続いていたが、5月に入り4試合で14打数6安打、打率・429。長嶋打撃コーチから振り出す際に右手を投手に対して直線にではなく、二塁手方向に出すよう助言されてから、上体の開きを抑えられるようになり状態が上向いてきた。「感覚が戻ってきた。(宮本さんは)偉大な記録。僕も少しでも近づけるように頑張りたい」。大先輩の存在を励みにこれからも打ち続ける。

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2012年5月5日のニュース