ラミ1号!手話交え被災地にメッセージ

[ 2011年4月14日 06:00 ]

<巨・ヤ>4回、ソロ本塁打を放った巨人のラミレスはパフォーマンス「「We are one」を披露

プロ野球 セ・リーグ 巨人3-0ヤクルト

(4月13日 北九州)
 ラミちゃんが被災地に思いを届ける一発を放った。13日、巨人のアレックス・ラミレス外野手(36)がヤクルト戦の4回に左翼へ今季1号の先制ソロ。ベンチに戻ると手話を交えて東日本大震災の被災地にメッセージを送った。
【試合結果】

 高橋由伸外野手(36)も連続アーチを放ち、投手陣も完封リレー。V奪回へ、チームは98年以来の開幕連勝と最高のスタートを切った。

 思いを伝えたかった。一塁ベンチ横のテレビカメラ前。ラミレスは手のひらを下に向けて胸の前でぐるりと回し、人さし指を立てた。「We are one(僕らは一つ)」。そして「ガンバロウ、ニッポン!」。手話を交えて示した、困難に立ち向かうための熱いパフォーマンスだった。

 「メッセージを通して日本を少しでも元気づけられたらいいなと思う」。4回だ。由規の外角寄りの133キロスライダーを左翼席へ運んだ。今季1号は貴重な先制ソロ。「少し低かったけど、うまく持ち上げることができた。先取点が欲しい中で初ホームラン、初打点を挙げられてよかった」。3回まで7三振を奪われた速球右腕の快投を止め、続く高橋の左中間ソロを呼ぶ流れを変える一発だった。

 「今年の球は飛ばないけど、いい本塁打が打ててよかったよ」。統一球での初本塁打は、両翼92メートルと狭い球場に救われただけではない。あえて昨年より10グラム重い930グラムのバットで力まず芯でとらえる。加えてポイントを前に、とキャンプから取り組んだ2つの統一球対策。外角球を左翼へ運んだのがその証だった。

 震災前は球団初のキャンプを張った沖縄の伝統芸能・エイサーなどを候補に挙げたパフォーマンス。「1年間続けていきます。勝ったのも自分の力だけじゃなくチームの力だから」。ラミレスは困難に立ち向かう全ての人に語りかけるように団結、そしてチームスローガンの結束を誓った。

 【これまでのラミレスパフォーマンス】

 ☆01年 ヤクルト1年目は「アイ~ン」(志村けんのバカ殿様)。

 ☆03年 古田から伝授された「ゲッツ!」(ダンディ坂野)。

 ☆04年 球団HPで公募した「ラミちゃん、ペッ」(加藤茶)。

 ☆05年 「あるある探検隊」の掛け声をまねて「ハイ、ハイ、ハイハイハイ!」(レギュラー)。

 ☆06年 「ラミちゃん、チッチキチー」(大木こだま・ひびき)。

 ☆07年 「ラミちゃん、カッチカチ、アイーン、ゲッツ」(ザブングル、志村けん、ダンディ坂野と乱れ打ち)。

 ☆08年 巨人移籍1年目。勝ち越している時は「そんなの関係ねぇ」(小島よしお)、リードを許しての一発では「ラララライ」(藤崎マーケット)。

 ☆09年 茶道をモチーフに和の心を取り入れ「ラ・ミ・チャ(茶)」から「ゲッツ!」へ。

 ☆10年 おもちゃの刀を取り出して「メン、コテ、ドー!」とジャビットと斬り合い、「ゲッツ!」で締める。

 

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