由規　仙台に勝利贈れず…１０Ｋも「力み」

＜巨・ヤ＞４回、ラミレスに左越えに本塁打を打たれガックリの由規

プロ野球　セ・リーグ ヤクルト０－３巨人

（4月13日 北九州）
　どうしても勝ちたかった。宮城県仙台市出身のヤクルト・由規が６回３失点で今季初黒星を喫した。

　最速は１５３キロ。２回までのアウトは全て三振で奪った。一方で、制球は不安定で２イニングで４４球を費やした。「試合前から凄く気持ちが入っていた。マウンドでは集中しようと思ったが力みに変わった」。３回以降は課題の「打たせて取る投球」を心がけたが４回は失投をラミレス、高橋に連続被弾された。

　東日本大震災に遭った故郷で、友人や知人の大半が被災した。先発の責務を負う以上は帰省もかなわず、マウンドから気持ちを伝えるしかない。敗れはしたが１０奪三振。荒木チーフ兼投手コーチは「調子が悪い中でも、そういう気持ちがあったから粘れたのでは」と２１歳右腕の心中を思いやった。

　≪９安打も零敗…東京で出直し誓う≫ヤクルトは９安打がつながらず零敗。連敗に小川監督は「１点も取れないのは自分のミスでもあるが、浜中とホワイトセルがブレーキ。東京へ戻って出直すしかない」と話した。また、相川が守備でマスクを取った際に左目をこすって視界不良となったため、７回からベンチに下がった。１４日に都内病院で診察を受けるが、右手甲骨折の川島慶に続く離脱の可能性も出てきた。