５投手継投も守備もキッチリ！星野監督「ニコッ」

＜ロ・楽＞楽天先発のラズナーは６回を投げ１失点の好投

プロ野球　パ・リーグ 楽天５－１ロッテ

（4月13日 ＱＶＣ）
　投手陣が「底力」を見せつけた。先発・ラズナーから５人の継投で６安打１失点。東日本大震災の影響で一度は帰国しながら、再来日して大事な開幕２戦目で白星を手にした助っ人は「目標はチームの勝利。今季はずっとこんな投球を続けていきたい」と喜んだ。

　冷静さを失わなかった。２回、空振りした今江のバットが手を離れて足元へ。謝る相手をにらみつけたが「わざとじゃない。それより注意すべきは自分の制球や、走者を出してからの投球だから」。これまで熱くなってリズムを崩すケースも多かったが、最後まで捕手である嶋のミットに集中。唯一先頭打者を出塁させた６回に１点を失ったが、安定感が光った。

　７回からは４投手の無失点リレー。星野監督は２死一、二塁で片山をワンポイントで起用し、左腕は期待に応えて代打・清田を三振に仕留めた。４点リードの８回には新人の美馬がプロ初登板。指揮官は「４点差あったから、一度経験させようと思った」。９回は前日に続いてスパイアーを送り「練習試合から打たれたのを見たことがない。当分は（守護神で）いきますよ」。昨年は中継ぎ陣のホールド数は１２球団最少の５９。それだけに新たな勝利の方程式に手応えを感じ取っていた。

　「まだまだニコッとしたくらい。笑顔はこれからだよ。きのうの勝ちを殺したらいけないから勝ちにこだわった」と星野監督。まだ２試合。それでも不安視されていた中継ぎ陣が機能しての勝利は、守り勝つという目標に近づく貴重な１勝だった。