松坂と投げ合ったベテラン左腕 再び先発の血が騒ぐ

[ 2011年4月14日 11:05 ]

<東京ガス―ヤマハ>先発して7回を4安打3失点。粘り強い投球が光った左腕・古岡

 ヤマハが13日、磐田球場で東京ガスと練習試合を行い、昨季まで中継ぎだった入社9年目の左腕・古岡基紀投手(30)が先発して7回4安打3失点の好投。走者を出しながらも粘り強くゲームをつくり、7―3の逆転勝利につなげた。

 右島新体制になって先発に挑んでいるベテラン古岡が、昨夏都市対抗8強相手に踏ん張った。「完投するつもりで投げたんですけど。リズムが悪くて全然ダメ」と自己採点は辛かったが、これまでの最長イニングと同じ7回を4安打3失点でまとめた。

 初回に2四球と二塁打で先制を許し、4回には三失を機に3安打と犠飛で2点を失った。もともと荒れ球が武器でもあるが、6四死球には「追い込んでからのボールが多く、無駄な走者も多かった。しっかり試合の中で修正していかないと」と反省を口にした。

 今季は右島学監督(42)の方針で、全投手が「先発完投」を目指している。指揮官は「先発ができる体力と技術、精神力があればどのポジションもできる」と強調。入社4年目の都市対抗予選で1回、先発経験があるセットアッパーだった古岡にとって「投手にとって先発は華。やりがいがある」と意気に感じている。球種もこれまでは直球とスライダーだけだったが「2種類だけじゃ長いイニングがもたない」とカーブとフォークを覚え、オープン戦で試している。

 京都成章高時代は98年夏の甲子園決勝で横浜高の松坂(現レッドソックス)と投げ合い、中大時代は13勝(2部の4勝含む)を挙げた。先発の血が騒ぎだした左腕は「今、野球をやらせてもらえることに感謝し、課題を克服していきたい」と前向きだ。

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2011年4月14日のニュース