寺原古巣斬り完封!岡田監督のゲキに“グァー”

[ 2011年4月14日 06:00 ]

<オ・ソ>最後の打者を打ち取り、笑顔でグラブを叩く、完封勝利のオリックス・寺原

プロ野球 パ・リーグ オリックス5-0ソフトバンク

(4月13日 京セラD)
 ソフトバンク最後の打者・カブレラを三ゴロに打ち取ると、オリックス寺原の笑顔がはじけた。横浜時代の07年10月5日のヤクルト戦(神宮)以来、4年ぶりの快感をかみしめた。移籍後初登板の重圧をものともせずに5安打完封勝利。ヒーローインタビューでは「凄く気持ちいいです」と素直に喜びを表現した。

 初回は1死から本多に二塁打を浴びたが、右翼・駿太の好守備にも助けられて無失点。中盤以降はカーブで緩急をつけながらスコアボードにゼロを並べた。8回を簡単に3者凡退で抑えてベンチに戻ると、歩み寄ってきた岡田監督から「(9回も)任せる!完封せえ!抑えてこい!」と猛烈なゲキを受け「監督の言葉で胸が“グァー”っと熱くなった」と奮起。9回も3人で抑え、01年ドラフト1巡目で入団した古巣・ソフトバンク(当時はダイエー)を相手に106球の完封劇でチームに今季初白星を届けた。

 06年オフにソフトバンクから横浜に移籍。移籍1年目の07年に12勝も、その後は故障に泣かされ、昨季途中からは救援に回るなど本来の姿を取り戻すことはなかった。昨オフにオリックスに移籍して5年ぶりにパ・リーグに復帰。移籍のたびに引っ越しを余儀なくされる生活で、家族の支えに感謝している。新天地で輝きを取り戻した右腕は「いいスタートが切れた。家族も安心したと思う」と胸をなで下ろした。

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