スカウト38人うなった!藤岡 無四球15K完投!

[ 2011年4月14日 06:00 ]

<亜大・東洋大>力投する東洋大先発・藤岡

東都大学野球第2週第1日 東洋大5―1亜大

(4月13日 神宮)
 1回戦2試合が行われ、今秋ドラフト1位候補の東洋大・藤岡貴裕投手(4年)が、亜大戦に先発。無四球の15奪三振で4安打1失点完投した。
【東都大学日程と結果】

 自己最速151キロの直球を中心に三振の山を築く投球に、ネット裏で見守った国内12球団38人のスカウト陣はあらためてその素質を高く評価した。また第2試合は駒大が青学大を下し、先勝した。

 球威、スタミナ、制球力。どれをとっても申し分なかった。藤岡がプレーボールから4球目に早くもこれまでの自己最速を1キロ上回る151キロを計測。終盤も球威が落ちず、4安打1失点、無四球で完投勝利を飾った。

 「四球を出すと失点する確率が高くなるので制球に気をつけました。スタミナにも自信があるし、去年以上に良くなっているところを見せられたと思います」

 1―0の2回。青柳に同点ソロを浴びてからギアを上げた。後続を3者連続三振に仕留めると、09年秋の国学院大戦以来、リーグ戦では自己最多タイとなる15奪三振。しかも「3アウト目を三振で取ると仲間が乗っていけるので狙っていった」と9回のうち6回は3アウト目を三振で奪った。

 ◆藤岡 貴裕(ふじおか・たかひろ)1989年(平元)7月17日、群馬県生まれの21歳。桐生一では3年春のセンバツに出場も、初戦で都城泉ケ丘(宮崎)に0―2で敗れた。東洋大では3年春から台頭し、3試合連続完封を飾るなど6勝をマーク。秋にも6勝を挙げた。昨夏の世界大学野球選手権ではキューバ戦にも先発した。1メートル83、85キロ。左投げ左打ち。

 <亜大 東浜6回12Kも…4失点>先発の東浜が好投むなしく敗れた。6回で12奪三振と東洋大の藤岡を上回るペースで三振を奪いながら、記録に表れない味方の拙守もあり4失点。それでも「東都で一番いい投手と投げ合うと、一つの失投が命取りになる。いい教訓になりました」と責任を一身に負った。

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