上原 甘くなかった1年目

[ 2009年11月19日 15:06 ]

 夢に見た大リーグは、甘くなかった。巨人からフリーエージェント(FA)でオリオールズに入団した上原浩治投手は12試合に先発して2勝4敗、防御率4・05。けがが重なり、前半戦の終盤に入った故障者リスト(DL)から出ることなく1年目を終えた。

 先発投手の駒不足に悩む球団に迎えられ、キャンプ序盤には開幕2番手の指名を受けた。4月、期待を背に8日のデビュー戦ではヤンキースを5回1点に抑えて勝利投手になる上々の滑り出し。13日のレンジャーズ戦も勝って2連勝した。
 しかしその後、打線の援護が乏しいこともあり、勝てない日が続く。「投げるたびにわくわくする」とプレーは楽しめるのだが、大リーガーのパワーを意識して全力投球にこだわり、試合中盤からスタミナ切れして打ち込まれるパターンが多くなった。
 5月下旬、左太ももを痛めてDL入り。6月半ばに復帰したものの、右ひじを痛めて6月下旬に2度目のDLに入った。長期リハビリに取り組むことになり、復帰は来季に持ち越しとなった。
 球団は長いイニングを任せられない右腕を来季は救援で起用する方針を持っている。オフになってもリハビリに励む上原は「僕は先発をするつもりで準備する」。首脳陣の信頼を取り戻せるように体づくりに精力を傾けている。(共同)

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2009年11月19日のニュース