“史上最少”グリンキー 病気乗り越えサイ・ヤング初受賞

[ 2009年11月19日 06:00 ]

 ア・リーグのサイ・ヤング賞が17日(日本時間18日)発表され、ロイヤルズのザック・グリンキー投手(26)が初受賞した。

 両リーグ1位の防御率、同3位の奪三振を記録した右腕は「受賞できるとは思わなかった。父は本当に喜んでくれた」と声をはずませた。ロ軍が中地区最下位タイに沈み、打線の援護に恵まれない中で奮闘。16勝での受賞はアの先発投手では史上最少(ストライキで短縮された年を除く)だが、投票結果は他候補を圧倒した。
 デビューした04年に8勝も翌年は5勝17敗。06年には社会不安障害と診断され、2カ月近く野球から離れるなどこの年を棒に振った。昨年は13勝と復調したが、今でも注目されるのは苦手で「受賞にはいい面と少し悪い面もある」と話していた。

 ◆社会不安障害 他人に悪い評価を受けることや、周囲の目を浴びる行動への不安により、苦痛を感じたり日常生活に支障をきたす状態。精神療法や薬物療法によって改善される。思春期前から成人早期にかけて発症することが多い。慢性化して人前に出ることを恐れるようになると、うつ病などの引き金となるケースもある。

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2009年11月19日のニュース