一二三、自己最速タイ149キロ!帝京を完封

[ 2009年11月19日 06:00 ]

9回を5被安打8奪三振の完封勝利を決めた東海大相模・一二三

 明治神宮大会第4日は18日、高校、大学の部でそれぞれ準決勝2試合が行われた。高校の部では東海大相模の来秋ドラフト候補・一二三(ひふみ)慎太投手(2年)が5安打完封で帝京を下し、17年ぶり2度目の決勝進出を決めた。19日はともに初優勝をかけ大垣日大と対戦する。

【一二三慎太プロフィール


 来春センバツのスター候補対決を貫禄の投球で制した。エースの一二三が帝京を5安打完封。秋季神奈川大会準決勝から8試合を1人で投げ抜いた主将は「直球が切れていた。自分が(チームを)引っ張っていかないと」と胸を張った。
 投げるだけじゃない。自己最速タイの149キロを記録する一方で初回無死一、二塁ではバント処理で素早く三塁へ送球し封殺。5回1死一塁では一塁走者をけん制で刺した。2回には先制の左前適時打。今夏の甲子園で高校1年生最速148キロを計測した伊藤が相手だっただけに「負けたくない気持ちもあった」と意地の快投だった。
 神奈川大会3回戦で負傷した右手人さし指のつめは完治していないが「痛みに慣れた」という。今月上旬には大阪府堺市内の実家に帰省し母・博子さん(52)の手作りハンバーグを朝から2枚たいらげ英気も養った。門馬監督も「もっと良くなる。これがベストとは思わない」と期待を寄せた。
 「大阪も神奈川も激戦区。それなら関東で野球をしたい」と話す浪速っ子が、神奈川の名門に初戴冠をもたらすまであと1勝だ。

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2009年11月19日のニュース