新人王・松本「31」昇格で来季“トリプル3”狙う!

[ 2009年11月19日 06:00 ]

ファンとハイタッチしながら笑顔でレッドカーペットを歩く松本

 プロ野球コンベンション2009が18日、東京都港区の赤坂サカスで開催され、MVP(最優秀選手)、新人王、ベストナインなど各表彰が行われた。セ・リーグ新人王は巨人・松本哲也外野手(25)が受賞。昨年の巨人・山口に続いて2年連続で育成選手出身からの選出となった。

 金びょうぶの前に用意された会見場で、松本は照れ笑いを繰り返した。育成選手出身では昨年の山口に続く2年連続の新人王受賞。1メートル70の小兵は、緊張の面持ちでマイクを握った。
 「今年は充実した1年でした。昨年は山口さんが新人王を獲って“育成からでもできるんだ”と。続けるようにと思っていたので光栄です」
 3年目の今季は129試合に出場。「2番・中堅」のレギュラーとしてチームの日本一に貢献した。坂本との1、2番コンビについて「坂本は同期ですし1年目はともにファームだった。2番としてやりがいがあった」と振り返った。今季一番の思い出として6月6日の日本ハム戦(東京ドーム)を挙げ「ダルビッシュから2安打できて、1点差の競っている場面でバックホームで刺せた。しっかり仕事ができた印象が残っている」と胸を張った。
 実質2年目となる2010年に向け、目標はトリプル3に定めた。今季は規定打席不足ながら打率・293、27犠打16盗塁をマーク。「来年は今年以上の成績を残せるようにしたい。3割は打ちたいし、盗塁王を獲れるくらいの数字を残したい」。つなぐ2番として3割30犠打30盗塁の“トリプル3”は前人未到の数字となる。
 巨人の2年連続新人王は57、58年の藤田、長嶋以来51年ぶりの快挙。「凄い名選手と同じ所に入れて光栄」と照れた。来季は新人・長野も加入し、外野の定位置争いは激化するがつかんだ定位置を渡すつもりはない。背番号も64から31に若返る。ゴールデングラブに続く勲章を手に、松本が育成から成り上がった強さを見せる。

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2009年11月19日のニュース