藤原が連勝!7回1失点で本拠地初勝利

[ 2009年8月13日 06:00 ]

<楽・ソ>仙台で初のお立ち台に笑顔で向かう宮出隆自(左)と2勝目の藤原紘通(右から2人目)

 【楽天5―1ソフトバンク】福盛からもらったウイニングボールを大事そうにこねてから、ポケットに押し込んだ。新人の藤原がプロ初勝利に続く連勝で、今度は本拠地初勝利。Kスタ宮城での初めてのお立ち台では、声が上ずり「お立ち台が一番、緊張しました。ここで勝ちたかったので本当にうれしいです」と照れくさそうに笑った。

 ふらついた立ち上がりを幸運な形で乗り切った。初回、1安打と2四球で2死満塁とされ、多村の三遊間寄りの遊ゴロを渡辺直が二塁へ送球。一塁走者・小久保のスライディングが早かったようにも見えたが判定はアウトとなった。「あれは誰が見てもセーフやろ。たまにはこんな日もあっていい」と野村監督。藤原も「そこはあまり突っ込まないでください。でも、持ってますね」と開き直り、7回を4安打1失点でまとめた。5日のオリックス戦での準完全試合となる27人斬りの1安打完封に続き連勝。「自信になったので、乗っていけたらと思っていた。最初は慎重になりすぎたけど、終盤は良かった」と手応えを口にした。
 後半戦に入って先発投手の勝利は岩隈の3勝、田中の1勝に加え藤原が2勝目。お笑い芸人オードリー・春日の持ちネタの「鬼瓦」顔に似ており、ナインから“鬼瓦”と呼ばれる新人がラッキーボーイ的存在になりつつある。野村監督も「この前は完ぺきだった。きょうも続くかと思ったけどやっぱり波があるね」と言いながら「初回を除いては安心して見ていた」と目を細めた。
 3位西武が勝ち、ゲーム差は3・5のままだが、追撃の兆しは見えてきた。「2勝1敗と3連勝は、たかが1勝だけど全然、違う。そうなるように願うけど、あしたは永井だし」。野村監督はそう言ったが、ソフトバンク戦4勝の永井で、一気に上昇を狙う。

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2009年8月13日のニュース