内川がチーム引っ張る！延長１２回Ｖ弾

＜ヤ・横＞ファンに手を振る内川聖一

　【横浜４―３ヤクルト】４時間を超える総力戦をひと振りで制した。３―３の延長１２回２死で内川が左翼席へ１３号決勝弾。「ここで本塁打を打てたら格好いいなと思っていたけど出来過ぎです」と試合後は左翼席の横浜ファンに感謝の意を込めて深々とおじぎをした。

　打率・３１７まで上昇し、トップの中日・井端と２厘差。２年連続首位打者へ本命がエンジン全開だ。後半戦は６０打数２４安打で打率４割。球宴終了後にフォームを微調整したのがプラスに働いている。杉村打撃コーチと一緒にビデオで昨年のフォームと見比べ、トップの位置が背中側へ数十センチ深く入りすぎていた点を修整。ＷＢＣの疲労が抜けてスイングに切れが増したのも好調の要因だ。
　「内川がよく打ってくれた。チーム力が付いていると思う。粘りが出てきて精神的に強くなっている」と田代監督代行。左足太腿を肉離れした村田が今季絶望となる可能性が高い中、チームリーダーとしての期待も大きい。「村田さんと連絡？取ってないです。プレーする姿を見てもらいたい。おんぶにだっこでは申し訳ない」と内川。グラウンドに立てない主砲の分も打ちまくる。