亀井が逆転18号!23安打16得点で6連勝

[ 2009年8月13日 06:00 ]

<広・巨>ヒーローインタビューを終えガッツポーズをつくる亀井義行

 【巨人16―5広島】亀井が猛爆を呼び込んだ。巨人は12日、3回に亀井義行外野手(27)が右翼席へ18号逆転3ラン。7回にも亀井の二塁打から一挙に9点を挙げ、今季最多の23安打16得点で大勝した。亀井は最近9試合で6発と量産。チームは今季4度目の6連勝で2位中日とのゲーム差を3・5に広げた。

【試合結果
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 おにぎりを手に、亀井がバスに乗り込んだ。ともに今季最多の23安打16得点。その主役は、またしても恐怖の5番打者だった。
 「(初回は)チャンスで打てなくて悔しかった。借りを返すという気持ちで打てて良かった。いい流れでいい感じで打てている。暑さに負けず、この調子を維持したい」
 2度のビッグイニングの中心となった。2点を追う3回1死一、二塁。今井の投じた初球、内角の厳しいゾーンに来たスライダーを右翼席まで運んだ。06年以来の1イニング9得点を挙げた7回は、先頭で口火を切る左中間二塁打。打者一巡の猛攻に「誰かがアウトにならないと終わらない、という雰囲気でした」と笑った。
 8月は9試合で6本目。「たまたまです」と謙そんしたが、量産の秘けつは内角のさばき方に隠されている。今季18本塁打のコース別の内訳は、内角14、真ん中2、外角2。飛ばすコースを持ったことが、飛躍につながった。「内角はそんなに意識してないですけど、体が反応するんです。今は亀井ゾーンに突入中ですから」と無意識の中で、内角をさばいている。
 練習では内角球をファウルにしない打ち方を求めてきた、村田打撃コーチは言う。「カメには内角のストライクをファウルにしたら打ち損じやぞって、言ってる。内からバットを出せ、ゴルフのフェードボールを打てってね」。体に近いボール球までスタンドに運ぶ技術の習得。亀井は「手首をできるだけ返さない感じですかねえ」と自己分析する。連勝中は4度の決勝打。引っ張っても切れない打球を会得した。
 チームは引き分けを挟んで今季4度目の6連勝。2位・中日との差は7月19日以来の3・5ゲームに広がった。原監督は「(3回の亀井は)チームの流れを勝ちに持ってきた貴重なホームラン。きょうは1年に1回あるかないかのゲーム。あしたはまた、0―0からのスタートです」と引き締めた。

 ≪坂本 サイクル惜しかった「若干意識」≫1番・坂本が3安打2打点の活躍を見せた。初回に中前打で先制のホームを踏むと、2点リードの6回は左翼2階席に貴重な追加点となる14号ソロ。ビッグイニングの7回は右中間への適時三塁打も放った。二塁打でプロ初のサイクル安打だった8回の打席は左飛。それでも20歳のリードオフマンは「サイクル安打は意識した?若干です。でも3安打を打てたのがよかった。今後につなげたい」と胸を張った。

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2009年8月13日のニュース