岩村 2二塁打でレイズ快勝!7戦連続安打だ

[ 2008年10月15日 06:00 ]

3回、左越えに二塁打を放ち、一塁へ駆ける岩村

 【レイズ9―1レッドソックス】レイズの岩村明憲内野手(29)が13日(日本時間14日)、ボストンでのレッドソックスとのア・リーグ優勝決定シリーズ第3戦で2本の二塁打を放って9―1快勝に貢献、対戦成績を2勝1敗とした。二塁打は、ともに左翼にそびえるグリーンモンスターを直撃。敵地フェンウェイ・パークの特徴を存分に生かした打撃を披露すると、チームもモンスター越えの4本塁打で昨季の世界一覇者を圧倒した。

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 岩村は外角へ外れる初球のカーブを悠然と見逃した。「(次は)外にカットボールが来る」
 1点リードで迎えた3回無死一塁から、読み通りの2球目を狙い打ち。ポストシーズン7試合連続安打となるグリーンモンスター上部直撃の二塁打でチャンスを広げ、次打者アップトンの3ランを呼び込んだ。続くロンゴリアも新人のポストシーズンタイ記録4本塁打目となるソロ。今季3戦3敗、2得点以上挙げたことすらないレスター攻略へ導いた。
 「また1歩、上に近づいたというのが正直ある。仮に2つ負けてもホームに帰れる。それを確定できたのは大きなこと」
 7回の第4打席も2番手バードから、ほぼ同じ場所に当てる2本目の二塁打。今季2勝7敗と苦しんだ敵地の特徴を生かし切った。「ここは引っ張るより反対方向に打った方が長打になりやすい。他の球場よりレフトが浅い。高いフライでもフェンスに当たれば長打になる」。高さ11・3メートルを誇るグリーンモンスターだが、距離は94・5メートルとメジャーの球場では圧倒的に近い。サク越えはなくても、他球場ではフェンス際で失速する飛球も壁に達する。試合前の打撃練習から徹底的に左方向へ打ち続け、天敵討ちにつなげた。
 今季は日本人左打者初のグリーンモンスター越え本塁打も2本放った。フェンウェイ・パークでは敵地で最多の24安打を放ち、打率・320。普段は熱狂的ヤジも力に変えるが「シーズン中の方がうるさい。何でこんなに黙ってるのかなと思った」と一方的な展開でレ軍ファンを沈黙に陥れた。
 得意の本拠地で初戦を落としたが、連勝で2勝1敗と優位に立った。14日の相手先発はメジャーで最多10安打を放っているウェークフィールド。「きょうの勢いを大事にしたい」。レイズの快進撃を支えるリードオフマンは一気に王手を狙う。

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2008年10月15日のニュース