ラミちゃんとアベックなら全勝!小笠原「最高」をもう一度

[ 2008年10月15日 16:03 ]

 勝負強さは天下一品。チームへの献身的姿勢もある。巨人の不動の3番打者、小笠原の活躍が、昨年逃した日本シリーズ進出の鍵を握る。

 小笠原が殊勲打の後に言う決まり文句は「勝てたことが一番うれしい」。常にチームの勝利が最優先。1試合の重要性が高まる短期決戦で、より頼りになる存在だ。
 精神的な強さが際立っている。開幕直後はオフに手術した左ひざが本調子ではなかったが「大丈夫です」と繰り返し、言い訳は一切しなかった。9月28日の中日戦で右手に死球を受けた。右手小指には大きな内出血の跡が二つ。それでも持ち味のフルスイングは鈍らなかった。口数は少ないが、背中で仲間を鼓舞する。4番・ラミレスは「小笠原の姿を見ていたら、とても休もうなんて思えない。リーダーとしての強さを感じた」とたたえた。
 7月以降、調子は右肩上がりで、最終成績は打率3割1分、36本塁打、96打点。しかも、小笠原のバットから快音が響けば、勝利が近づくことは数字が証明している。本塁打を打った試合は28勝5敗1分け。ラミレスとのアベック本塁打が出れば15戦全勝だ。
 リーグ2連覇を決めた時、小笠原は「最高としか言いようがない」と話した。もう一度「最高」の歓喜を味わうために、小笠原がチームを力強くけん引する。

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2008年10月15日のニュース