透明性アピールしたWBC監督選出に

[ 2008年10月15日 19:48 ]

 WBC体制検討会議はプロ野球界の透明性をアピールする場だ。これまでプロで編成する日本代表チームの監督にはアテネ五輪の長嶋監督、WBCの王監督、北京五輪の星野監督が就任したが、必ずしも選考過程は明確ではなかった。

 このことが、北京五輪でメダルなしの惨敗に終わった後、責任を取る人が誰もいないという状況を生んだ。これまで敗因分析などが公の場でされたことはない。ファンからの批判は敗戦したことよりも、この無責任に映るプロ野球界の体質に向けられている。
 今回の会議では、日本代表候補選手を12球団の監督にアンケートすることも決めた。王特別顧問は「みんなが参加しているんだという意識を持ってもらいたかった」と狙いを説明する。
 北京五輪から約2カ月を経ても批判の声は収まらない。次回の会議を踏まえ、加藤コミッショナーは「私が判断しないといけない」と話した。ファンを納得させる監督選考ができるのか。来春のWBCだけでなく、今後のプロ野球界にとってもコミッショナーの決断は重みを増してくる。

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2008年10月15日のニュース