“高価な一球”に…黒田、罰金払います

[ 2008年10月15日 06:00 ]

フィリーズとの第4戦の試合前、練習で笑顔を見せる黒田

 ドジャース・黒田が大リーグから7500ドル(約76万5000円)の罰金を科された。12日の第3戦、3回2死で打者ビクトリノへ投じた1球が頭上を通過。ビクトリノは黒田に「頭でなく、体を狙え!」と声を荒らげ、この回終了後には両軍ベンチ総出で一触即発ムードとなり、警告試合となっていた。両軍計7人に罰金が科されたが、黒田が一番の高額だった。「見ている人がそう言うなら仕方ない。払うしかない。従わなければ」と黒田は厳しい表情で語った。

 第2戦でフ軍投手陣から度重なるビーンボールを受けた野手を救う意味合いが強く、トーリ監督は「罰金はひどい。ファンに情熱を見せただけだ。言葉だけで実際にぶつかったわけでもないのに、この処分はばかげている」と擁護。黒田には大きな代償となったが、指揮官は「選手はいいチームメートのところに集まるものだ」と語った。
 チームは1勝3敗と追い込まれた。17日(日本時間18日)の第6戦に先発する黒田は仲間を信じて待つしかない。「負けたら終わり。今まで以上にひとつになってやっていければ」と話した。

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2008年10月15日のニュース