【甲子園ボウル】「組織」の関学大VS「個」の立命大 節目の80回で初めて関西対決!!

[ 2025年12月2日 06:00 ]

決戦の地、甲子園球場で記念写真に収まる(左から)立命大・高橋健太郎監督、今田甚太郎主将、関学大・前田涼太主将、大村和輝監督(撮影・堀田 和昭)
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 アメリカンフットボールの全日本大学選手権決勝、第80回甲子園ボウル(14日)で対戦する立命大(関西2位)と関学大(関西1位)の監督と主将が1日、会場の甲子園球場で記者会見した。区切りの80回大会で初めて実現する関西勢対決。30年来ライバル関係にある両大学は、フットボールのスタイルと同じく、会見でも“違い”を見せた。

 どこまでも好対照な両雄だった。史上初めて関西勢同士で雌雄を決する甲子園ボウル。未知の関東勢と相対する例年のような緊張感はない。会見の席には、リーグ戦で既知の関係がつくり出す「ホーム感」があった。

 2年ぶり35度目の優勝を狙う関学大・前田涼太主将(4年)が立命大の印象を問われ「勢い」というフレーズを何度も繰り返すと、大村和輝監督も「勢いが…」とかぶせて笑いが起きるシーンも。2連覇を目指す立命大・今田甚太郎主将(4年)も強みを問われ、「ノリと勢い」と返し、再び爆笑を誘った。

 和やかなムードの中でも、育んできた伝統や文化の違いは表れる。今田が「アメフトを楽しんで、会場全体をぶちあげるような試合をしたい」と強調する一方、前田は「いつも通り一戦必勝で、目の前の試合を勝ちきるだけ」とコメント。スタンスの違いは大きい。

 聖地で実現する「関西対決」の捉え方も、両指揮官で180度異なる。立命大・高橋健太郎監督が「ワクワクしている」と声をはずませたのと逆に、大村監督は「いつもの関東とやる時より、気分的にシリアスでしんどい」と吐露した。

 個の強さと強烈な個性が結集した立命大に対し、戦術や基本の徹底、深掘りで個人能力の差を組織力で上回ってきたのが関学大。記念すべき80回大会は、イズムの戦いといってもいい。

 リーグ戦では、関学大が24―3と圧倒。高橋監督は「10回やって、うちが1回勝てるかどうか」と戦力差を認めながら、「ノリと勢いで、その1回を甲子園に持ってこれるように」と力を込めた。学生アメフト界大トリの一番。駆け引きは必要ない。純度100%のガチンコ勝負で、最強が決まる。 (堀田 和昭)

 ▽甲子園ボウルの変遷 1947年に東西大学王座決定戦としてスタート。63回大会まで関東代表と関西代表が学生王者を争った。地方に門戸が開放されたのは09年。トーナメントの形を少しずつ変えながら、北海道、東北、関東の東日本代表と北信越、東海、関西、中四国、九州の西日本代表が日本一を懸けて23年まで戦った(コロナ禍の20年は東西大学王座決定戦として開催)。東西の壁が撤廃されたのは昨年の79回大会から。全国の大学が一つのやぐらに入り、複数校が出場する関西、関東の「同地区対決」が可能になった。

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