アメフト中京大 日本一6度の名将が関学大撃破へ徹底する戦術「0か100かのリスクを背負って…」

[ 2025年11月19日 07:00 ]

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 【Road to 甲子園ボウル】声のトーンも、選手の表情も一瞬で変わった。九州大を1点差で破り、関学大への挑戦権を得た試合後のハドル。語りかけるような口調は消え、中京大・大橋誠ヘッドコーチ(HC)の言葉が熱を帯びた。

 「オレは関学に勝つつもりでずっとやってきたぞ。試合までにガラッと変われる。おまえらなら、できると思ってる」

 2年連続で踏む準々決勝の舞台。関西王者を迎え撃つ一戦で、昨年の教訓は必ず生きる。関東王者の法大に対し、前半は0―9と互角の戦いを演じながら、最後は6―30と点差を開けられた。「もっと攻め続けないといけなかったかな、と。守りに入ると試合にならない。0か100かのリスクを背負って、勝負を仕掛けていくしかない」

 普通の指揮官なら玉砕の響きを持つ決意も、社会人の強豪オービックで6度の日本一に導いた名将が口にすると十分な説得力が生まれる。関学大の大村和輝監督とは、同チームで5年間、HCとコーチとして関わった。「覚悟のある指導者。大変なものを背負ってやっている」と後輩に敬意を表した上で、「関学大に勝つには、彼みたいな選手が一人でも多く出てこないと」とキーマンの名前を挙げた。

 それがRB高橋快斗(4年)だ。身長1メートル73、90キロのサイズ以上に、よろいのような筋肉に覆われた肉体は迫力満点。フィジカルの強さだけでなく、40ヤード4秒8のスピードも兼ね備え、これほど厄介なランナーはいない。「関学大はうまい選手がゴロゴロいて、組織力が強い印象。自分が1対1で上回る必要がある」。地上戦で関学大ディフェンスを慌てさせれば、勝機は必ず見えてくる。

 準々決勝では、白熱の「東西対決」も見逃せない。立命大―法大は昨年の甲子園ボウル再現カード。立命大・高橋健太郎監督は「(同じブロックの)法大さんも早大さんも強い。ファンダメンタル(基本)をもう一度、見直して臨む」と語った。関大は昨年と同じく敵地に乗り込み、明大と激突する。要注目は、圧巻の1401ヤードを走り、関東大学1部のシーズンラン獲得記録を大幅に塗り替えた明大RB高橋周平(4年)だ。関大ディフェンスもボールへの集まりは速く、好勝負は必至。昨年はホームチームが全勝しており、「地の利」がゲームに与える影響も無視できない。(堀田 和昭)

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