“史上最強の新弟子”旭富士 異例の元横綱しこ名継承で34年ぶり勝ち名乗り

[ 2025年11月12日 05:00 ]

大相撲九州場所3日目 ( 2025年11月11日    福岡国際センター )

勝ち名乗りを受ける旭富士(撮影・成瀬徹)
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 新弟子らによる前相撲が始まり、“史上最強の新弟子”ことバトツェツェゲ・オチルサイハン改め旭富士(23=伊勢ケ浜部屋)が前評判通りの強さを発揮した。同じモンゴル出身のガンバト・オトゴンバト改め天昇山(21=玉ノ井部屋)を力強く寄り切り、白星デビュー。大器の片りんを見せた。幕内は横綱・大の里が平幕・若隆景を押し出して3連勝。横綱・豊昇龍は平幕・霧島を寄り切りで下し2連勝とした。

 怪物がついにベールを脱いだ。前相撲では異例の約200人の観衆が集結するほど注目された天昇山とのモンゴル出身対決。ちょんまげ姿の旭富士は1メートル97の現役最長身力士を相手に前まわしを取って力強く寄り切った。緊張はしなかったといい、取組後には喜びをあらわにした。

 伊勢ケ浜部屋の先代師匠、宮城野親方(元横綱・旭富士)が名付けた「旭富士」。元横綱のしこ名の継承は、3代続いた「若乃花」などがあるが、初土俵から名乗るのは極めて異例だ。「旭富士」の勝ち名乗りは91年秋場所3日目以来、実に34年ぶり。23歳の新弟子は「(しこ名は)まだ慣れていない感じ」と率直な思いを口にした。

 18年に来日し、神奈川・旭丘高に相撲留学。21年に伊勢ケ浜部屋に入門し、外国出身力士枠の関係でデビューまで約4年半を要した。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・照ノ富士)は「長く辛抱してくれた。欠かさず稽古していた。体幹も上半身も強い。まだ伸びしろがある」と目を細めた。

 高校時代は目立った実績がなく、猛稽古で知られる伊勢ケ浜部屋で、もまれてきた。1メートル85、150キロの体格で、伯桜鵬ら部屋の関取衆をしのぐ強さを示している。序ノ口デビューからの連勝記録である常幸龍の27連勝超えも期待される逸材で、伊勢ケ浜親方は「タイトルを獲らなくても、ちゃんと相撲部屋で稽古を重ねていけば強くなるというのを証明してくれたと思う。相撲部屋に入りたい子たちの希望になって」と期待。規格外のスター候補が堂々とプロの一歩を踏み出した。

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